プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト
2020.11.13
2023.8.18
愛らしいピンク色が、女性を虜にするピンクサファイア。恋愛のお守りとして人気が高く、最近では婚約指輪や結婚指輪にもメインストーンとして取り入れられるほど価値が高まっています。
気品あふれるプラチナと、ピンクサファイアは相性抜群。今回は、そんなピンクサファイアの特徴や歴史をご紹介します。
ピンクサファイアの特徴は、その上品なピンク色です。ピンクダイヤモンドやピンクトルマリンとは違う、紫がかった深みのあるピンク色で、甘すぎず、年齢を問わず身に着けられると人気です。
サファイアというとブルーのサファイアをイメージする人が多いと思いますが、ブルーサファイアもピンクサファイアも同じ「コランダム」という鉱物からできています。
「コランダム」という鉱物はもともと無色透明。結晶の中に含まれる鉄やチタン、マグネシウムなどの元素によって色が変わり、赤色のものを「ルビー」、それ以外のものを「サファイア」と呼びます。
さらに「サファイア」は、「サファイア」と「ファンシーサファイア」に分かれます。同じ鉱物でも色によって、その名前や価値が変わってくるのですね。
「サファイア」はブルーサファイアのこと。「ファンシーサファイア」とは、ブルー以外のピンク、グリーン、イエロー、オレンジ、パープル、ブラック、ブラウンなどのサファイアのことを指します。
中には、「カラーチェンジサファイア」といって、アレキサンドライトのように色が変化するもの、オレンジがかったピンク色が美しいパパチアサファイアなど、希少性が高く、高価なものもあります。
では、ピンクサファイアとルビーの違いはなんでしょうか?
実は明確な境界線はなく、主要な色がピンクなのか赤なのか見た目で判断されているのだと言われています。
ピンクになるか赤になるかは、コランダムの中にふくまれる不純物の種類によるもの。コランダムに赤色のもとになるクロムが含まれているものがルビー、ルビーよりもクロムの含有量が少なく、さらにチタンが含まれているものがピンクサファイアに分類されるといわれていますが、こちらも諸説あるようです。
ピンクサファイアの産地の多くは、世界有数の宝石産出国と言われているスリランカや、アフリカやミャンマーです。他にも、ベトナム、マダガスカル、タンザニア産があります。
それぞれの産地によって色や内包物にも個性があるのが特徴で、紫色がかった上品な「パープリッシュピンク」が多い地域もあれば、透明感のあるやわらかな「ピュアピンク」のピンクサファイアが採れる地域もあります。
今でこそ人気のピンクサファイアですが、歴史上に名を残しているのはブルーサファイアが主です。
古代ギリシャやローマでは、ブルーサファイアは持つ者の身を守るお守りとされ、中世では天の力が宿るとも言われて、聖職者がこぞって指輪を愛用していたと言われています。
当時はまだピンクサファイアはルビーの一種として考えられていたため、歴史的にみるとその価値が認められてきたのは最近のこと。今では1つの立派な宝石として、多くのジュエリーに加工されています。
ピンクサファイアに込められた石言葉には、「誠実」「豊かな愛情」「恋愛力」「親近感」「愛嬌」があります。石言葉からもわかるように、まさに恋愛運を高めたいという人のお守りにぴったり。身に着けた人の魅力を高め、愛される女性へと導いてくれそうですね。
ピンクサファイアをどの貴金属と組み合わせるかによって、その印象も変わってきます。
華やかなゴールドもいいですが、プラチナはピンクサファイアとも好相性です。
主張しすぎないのに存在感があるプラチナは、その高貴な白色でピンクサファイア本来の色を引き立ててくれます。洗練された印象を与えてくれるから、デイリーからビジネス、特別な日のおでかけシーンまで、幅広く愛用できます。
また、硬度が高く扱いやすいピンクサファイアは、変色や変質がないプラチナと合わせることで一生大切にできるジュエリーに。
ダイヤモンドの次に硬度が高いピンクサファイアは、比較的お手入れがしやすい宝石ですが、身に着けたままにしておくと、石座に皮脂や石鹸カスなどが溜まり、くすみの原因になります。ジュエリーを身に付けた後は、やわらかい布でふいてからしまいましょう。
くすみが気になってきたら、人肌程度のお湯に少量の中性洗剤を溶き、やわらかいブラシなどで汚れを取り除きます。その後は水で洗剤をしっかり流し、やわらかい布で拭いた後、自然乾燥させてください。
可愛らしさと上品さを兼ね備え、人気の高まっているピンクサファイア。石言葉にもあるように、恋愛運を高めたいという人は、お守りジュエリーとして取り入れてみるのも良いかもしれませんね。
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