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エンゲージリングとマリッジリングの違いについて

2019.6.27

2023.12.5

皆さんはエンゲージリングとマリッジリングの違いを知っていますか?

「婚約中に着けるか、結婚してから着けるかの違いでしょ?」

もちろんそうなのですが、エンゲージリングとマリッジリングには、ほかにもさまざまな違いがあるのです。

  エンゲージリングとマリッジリングの違いについて

エンゲージリングとマリッジリングの違い

エンゲージリング(婚約指輪)は永遠の愛の証として、男性から女性に贈る指輪のことを指します。プロポーズのタイミングに贈るのが一般的で、左手薬指に煌めく婚約指輪はふたりが婚約した証となります。
マリッジリング(結婚指輪)は、婚姻が成立した証として男女ペアで身に着ける指輪です。入籍のタイミングや結婚式の前に購入し、結婚式の指輪交換で身に着けます。
どちらも結婚に関わる指輪ですが、着けるタイミングも相手も、込められた意味も異なる指輪なのです。
ここからはそれぞれの歴史やデザインの観点から、その違いをみていきましょう。

エンゲージリングとは

婚約指輪であるエンゲージリングは、古代ローマ時代にはすでに存在していたといわれています。ただ、今のようにダイヤモンドをあしらったものではありませんでした。

この時代、契約の印としてお互いに鉄の輪をはめる習慣があり、相手と結婚の契約を結んだ印として、鉄の輪を送ったのが婚約指輪の起源とされています。

その後9世紀には、教皇ニコラス一世が「婚約発表には、高価で経済的な犠牲を払うような指輪を相手の女性に贈らなければいけない」という命令を出し、このときからエンゲージリングは高価なものとなっていたようです。

 

日本でもかつては給料3か月分という広告もありましたが、現在の平均価格は20万円程度と言われています。

 

 エンゲージリングが高価になる理由としては、ダイヤモンドなど希少価値の高い宝石が用いられていることがあります。

エンゲージリングの定番と言えば、存在感のあるダイヤモンドをリングの中心に一粒配したソリティアというデザインです。プラチナの爪でしっかりと支えられ、下からも光を通すことで、ダイヤモンドの輝きを最大限発揮することができます。

 

ほかにも、メインとなるダイヤモンドのわきに0.1カラット以下のメレダイヤをあしらったデザイン、石畳のように小さなダイヤモンドを敷き詰めたパヴェ、同じ大きさ・同じカットのダイヤがグルッと一周すべてについているデザインのエタニティなどがあります。

 

 

エンゲージリングの種類と選び方について

マリッジリングとは

結婚の証として夫婦が身に着けるマリッジリングの起源は、婚約指輪よりもあとの9世紀ころと言われています。実はいつから結婚指輪を贈る風習が始まったのかは明らかになっておらず、結婚指輪の交換について初めて記録されたのは1027年。ミュールの『ローマの結婚指輪の起源』に中に「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を渡し交換している」という記録が残っていたようです。

 

そんなマリッジリングは、結婚したその日から長きにわたって身に着けることになります。そのため、年齢に左右されないシンプルなデザインの、そしていつまでも変色する心配がなくどんな装いにも合いやすいプラチナのものが選ばれる傾向にあります。

 

マリッジリングのデザインは、大きく分けると、ストレート、ウェーブ、V字(U字)の3種類です。
 

ストレートはもっともシンプルなデザインで、男性からも人気があります。また、最近では結婚指輪と婚約指輪を重ね着けする人もいますが、ストレートデザインであればどんな指輪とも相性が良いです。

 

ウェーブは緩やかにカーブしたラインが特徴的です。指の太さにコンプレックスのある人はウェーブのリングを身に着けることでスッキリ見せることができます。

 

V字やU字は動きのあるデザインで、指を長く見せる効果があります。中央にダイヤモンドをあしらったデザインも人気です。

 

ちなみに、マリッジリングというのは和製英語で、結婚指輪を英語で言うとwedding band(ウェディングバンド)もしくはwedding ring(ウェディングリング)になります。海外で購入を検討している人はマリッジリングと言っても店員さんに伝わらないので注意してくださいね。

ブライダルリングとは

ブライダルリングとは、結婚にまつわる指輪のこと。「Bridal」には「婚礼の」という意味があり、ブライダルフェアやブライダルジュエリーなど結婚にまつわる物事の総称として使われています。

そのことからエンゲージリングやマリッジリングといった区別なく、結婚にまつわる指輪全般がブライダルリングと呼ばれています。

エンゲージリング、マリッジリングについてのよくある質問

最後に、エンゲージリングとマリッジリングによくある疑問にお答えしていきます。

 

エンゲージリングとマリッジリングはどの指に着ける?

エンゲージリングもマリッジリングも、左手の薬指に着けるのが一般的です。
その起源は古代ローマにまでさかのぼります。既に女性に指輪を贈る習慣があったという古代ローマでは、古代ギリシャの時代から、左手の薬指には心臓に繋がる太い血管があると考えられていました。その当時心臓というのはただの臓器ではなく、感情を司る場所とされていたため、ハートへと繋がる指に約束の証となる指輪を着けることで、「相手の心を繋ぐ」という意味が込められていたそうです。
また、中指と小指に守られている左手の薬指は、傷をつけたり失くしたりすることが少ない指だからという説もあります。確かに、左手薬指は利き手ではない人にとって、一番傷がつきにくい指ではあるかもしれません。
しかし、エンゲージリングもマリッジリングも、どの指に着けなければいけないといった決まりはありません。好きな指に着けても問題ありません。

 

エンゲージリングとマリッジリングのお手入れ方法は?

普段のケアは、柔らかい布でさっと拭くだけで大丈夫です。

宝石のついていないリングなら自分でクリーニングしてみましょう。汚れが気になるときは中性洗剤を少量とかしたお湯に着け、やわらかなブラシで汚れを落とします。水分をしっかりと拭き取り、乾かしてから再度身に着けます。
プラチナ・ジュエリーのお手入れ方法はコチラ

 
ケースにしまっている場合は1か月に1回程度は指輪を取り出してケース内の空気を入れ替え、やわらかい布で拭いてあげましょう。こまめなお手入れで、美しい輝きを保つことができます。
結婚指輪や婚約指輪の正しい保管方法は?

エンゲージリングはいつまで着ける?

エンゲージリングを着ける期間に決まりはありません。以前はタンスの肥やしというイメージが強かったエンゲージリングですが、今はマリッジリングと重ね着けをして、日常使いを楽しむ人が増えています。

重ね着けを考えている方はマリッジリングとの相性はもちろん、凹凸が少ない、引っ掛かりにくいデザインを選ぶのがおすすめです。

まとめ

・エンゲージリングは婚約の証、マリッジリングは結婚の証
・平均価格はエンゲージリングが20万円程度で、マリッジリングはひとつ8万円程度
・デザインはエンゲージリングのほうが華やかで、マリッジリングはシンプルなものが多い
・起源はエンゲージリングのほうが古いとされている

 

いかがでしたか?意味合いだけでなく、代表的なデザイン、起源、購入価格などに違いが見られます。最近ではマリッジリングのみならず、エンゲージリングもパートナーと一緒に選ぶ傾向にあるので、相場やデザインの違いについては、特に知っておきたい知識ですね。

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

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