どれも本当のわたし。
ありのままの自分を愛したい
意外にも、小芝さんには“自分らしさ”がわからなくなっていた時期があるとか。
「明るくて元気なイメージと言われるのですが、自分としては年を重ねて落ち着いてきたなとも感じていて。また、皆そうだと思いますが、仕事のときと家族といるとき、友だちといるとき、場面によって自分の振る舞いって変わりますよね。どれも作っているわけではないし、じゃあ何が本当の自分なんだろうと迷ってしまって」
「吹っ切れたのは、周りのさまざまな世代の人の考えを聞いて、誰もが違う面をもっていることがわかったから。それぞれの場面で無理をしていなければ、どれも自分。『本当の私って何?』と悩むものではなく、どれも本当の私だというシンプルな事実に気づきました。お仕事でも、自分は性格もビジュアルも個性がないとコンプレックスを感じていましたが、次第に個性がない=逆に女優としてどんな色(役)にも染まれる、と捉えることができるようになりました。今は“個性がないのが個性”だと受け入れています」