プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト
2020.12.1
2023.8.4
カラーストーンのなかでも根強い人気があるタンザナイトは、透明感ある青、美しい青紫といったように様々な色で見る者を魅了します。
世界中で人気のタンザナイトとは、一体どのような宝石なのでしょうか。
タンザナイトの歴史や特徴を知り、その美しさの理由を解き明かしていきましょう。
12月の誕生石であるタンザナイトは世界的に人気のあるカラーストーン。
タンザニアの夕暮れ時の空を映し出したような美しい青紫が特徴的です。
鉱物名は「ゾイサイト」で、ゾイサイトにはピンクやイエロー、グリーンなど様々なカラーが存在します。
そのなかでもブルーのゾイサイトをブルーゾイサイト(タンザナイト)と呼んでいるのです。
タンザナイトは1967年にタンザニアで発見された、比較的新しい宝石です。
発見当初はブルーサファイアと間違えられていたのですが、宝石学者によって青色のゾイサイトであることが明らかになり、「ブルーゾイサイト」という名前がつけられました。
その後、世界的に有名な宝石店・ティファニー社の社長がブルーゾイサイトに魅了されたものの、ゾイサイトが自殺を意味するスーサイドに響きが似ているため、「タンザナイト」と名付けてアメリカ国内で大々的にプロモーションしました。
すると、タンザナイトはたちまちアメリカでヒットし、世界的にも人気が出るようになっていったのです。
タンザナイトという宝石名から分かる通り、タンザナイトはタンザニアで産出されます。
タンザニアのキリマンジャロ山の麓にあるメレラニ鉱山が、タンザナイト唯一の産地となっています。
タンザナイトは地球上の一箇所でしか採取できず、産出量も減少してきたためダイヤモンドより1,000倍も希少性が高いとされています。
タンザナイトは多色性があり、透明感がある青色や紫が強い青色など、見る角度や条件下によって色が変化する宝石です。
日光の下では鮮やかな青色、白熱電球など人工的な光の下では紫が強い青色に見え、見る角度によって青色に見えたり紫色に見えたりするのが特徴です。
様々な色彩をみせてくれる宝石は、まさにタンザニアの美しい夜空を連想させます。
タンザナイトの石言葉は「冷静」「高貴」「神秘」「知性」「誇り高き人物」など。
タンザナイトは気持ちを落ち着かせ、知性や意識を高めて成功をもたらす石と言われています。
産地アフリカでは、長年の不幸から脱する力をもつ石と言われ、大切に扱われてきたようです。
タンザナイトの輝きを保つには、日頃のお手入れが大切です。
モース硬度は6.50-7.00と高くなく、割れやすい宝石なので日頃のお手入れとしては柔らかい布で優しく皮脂や汗、汚れを拭き取ります。
身につけたタンザナイトを外し、保管するときにも柔らかい布で必ず拭いてください。
表面の汚れが目立ってきたら、中性洗剤を混ぜたぬるま湯で優しく洗ってください。
ゴシゴシ洗うとタンザナイトが傷ついてしまいますので、指やブラシで優しく撫でるようにして洗いましょう。
宝石のお手入れには超音波洗浄やスチームクリーニングなどを用いる方法もありますが、タンザナイトは割れてしまう恐れがあるため、これらは避けてください。
どうしても汚れが気になる場合は、ジュエリーショップに相談してみましょう。
タンザナイトにあわせる貴金属は、その透明感をより一層引き立てるプラチナがオススメ。プラチナの深い白い色とタンザナイトの神秘的な輝きが、凛として知的、そして煌びやかな印象を与えてくれます。
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