4月の誕生石モルガナイトの石言葉とは?愛と癒しの石に込められた意味を紹介! | ジュエリー豆知識 | プラチナ・トピックス | プラチナ・ジュエリーの国際的情報サイト|Platinum Guild International
プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト

4月の誕生石モルガナイトの石言葉とは?愛と癒しの石に込められた意味を紹介!

2024.3.5

2025.5.14

春の訪れを告げる花のような、やわらかな色合いが美しい4月の誕生石モルガナイト。
欧米ではハイジュエリーの宝石や婚約指輪の宝石としても愛されているモルガナイトですが、たくさんの宝石があるなかで、なぜモルガナイトが選ばれているのでしょうか?
今回はそんなモルガナイトの魅力を、特徴や石言葉、そのパワーや歴史など、様々な角度から紐解いていきます。

  4月の誕生石モルガナイトの石言葉とは?愛と癒しの石に込められた意味を紹介!

モルガナイトとは?

まずは、その特徴や産地など、モルガナイトとはどんな宝石なのかを見ていきましょう。

 

モルガナイトの特徴

モルガナイトは、アクアマリンやエメラルドと同じベリル(緑柱石)という鉱物の仲間です。ベリルの中でもピンク色をベースに、パープルやオレンジがかった色のものがモルガナイトと呼ばれています。
ベリルの色味の変化は含有する成分によって起こるもので、モルガナイトのピンク色は、鉱物に含まれるマンガンによるものです。その含有量によって、ライラックピンク、ピーチピンク、オレンジピンクとさらに色の違いが見られますね。
色の強いものは珍しく、絶妙な淡い色味が魅力です。

 

産地

主な産出国としてはブラジルやマダガスカル、アフガニスタン、モザンビーク、ナミビア、アメリカなどが挙げられます。
しかし、ほとんどの産地では産出量が少なく、現在、市場に出ているモルガナイトの多くはブラジルのミナスジェライスから産出されたものです。
また、マダガスカルの鉱山でも、少量ですが高品質なモルガナイトが産出されています。

 

多色性

モルガナイトの最大の特徴は、多色性と呼ばれる、見る角度によって色が変わる性質です。
光の入り方や見る角度が変わると、淡いピンク色のなかに青みがかったピンク色がのぞきます。
多色性には個体差があるので、輝きや色合いを楽しみながら、好みのひとつを探すのがいいでしょう。

 

モルガナイトの名前の由来

モルガナイトという名前の由来は、銀行家で世界最大の投資家のひとりで、芸術を愛し、宝石コレクターでもあったとされるジョン・ピアポント・モルガン氏です。
ティファニーの宝石鑑定士で、有名な宝石学者のジョージ・フレデリック・クンツ博士が、博士の後援者でもあった彼に敬意を表して名付けました。
その由来から、和名でも「モルガン石」などと呼ばれています。

モルガナイトの歴史

モルガナイトは、1910年にマダガスカルで見つかった比較的新しい宝石です。
始めはベリルの一種としてそのカラーから「ピンクベリル」や「ローズベリル」と呼ばれていましたが、1911年にクンツ博士によって「モルガナイト」の名を付けられ、現在までに至ります。

 

歴史の浅い宝石ながら、その透明感のある美しいピンク色は人々を魅了し、すぐにジュエリー業界でも注目を集めることとなりました。
近年でも欧米を中心に人気が高まっており、海外高級ジュエリーブランドもこぞってモルガナイトを使ったジュエリーを製作しています。

モルガナイトの石言葉

モルガナイトの石言葉は「愛情」「優美」「優しさ」「清純」などです。
その柔らかなピンク色からイメージするような、優しげな「愛」のエネルギーに満ちた意味を持つモルガナイトは、自らを愛することへの抵抗を解消し、今目の前にある愛に気付かせてくれます。
そうして心を開かせて過去の傷や悲しみを癒し、前向きに過ごせるようサポートしてくれるでしょう。
今の自分を好きになりたい、大切な人と愛し愛される関係を築きたいという人におすすめですね。

モルガナイトは4月の誕生石

モルガナイトは、全国宝石卸商協同組合によって63年ぶりに行われた2021年12月の誕生石改訂で、新しく追加された4月の誕生石です。
名前の由来となったモルガン氏が4月生まれだったこと、色合いが桜の花びらに似ていることから、4月の誕生石に認定されました。

 

誕生石が複数ある理由

誕生石は月によって複数選定されていることもあります。
それは、より多くの人に親しまれ、関心をもってもらいたいという想いから。

 

誕生石は旧約聖書に書かれた12の宝石からはじまり、その後は西洋占星術に取り入れられて今の形になりました。
風習としてさまざまな国に渡るなかで、その国の人々に愛されるように変化したり、増えたりしており、日本でも、今回の改訂で新たに10種類の誕生石が追加されました。

誕生石一覧はこちら

 

では、4月のもうひとつの誕生石の特徴や石言葉も少しだけ紹介していきましょう。

 

もうひとつの4月の誕生石は、ダイヤモンドです。
地球上で最も硬く、類まれな輝きをもつ性質から「永遠の愛」や「永遠の絆」の象徴とされ、婚約指輪や結婚指輪の宝石に選ばれています。
石言葉は「変わらぬ愛」。強い輝きが悪を払い、災いから身を守ってくれると考えられ、お守りとして親しまれてきた歴史もあります。
ダイヤモンドについて詳しく見る

モルガナイトの持つパワー

優しさや愛情を表す石言葉を持つモルガナイトには、思いやりや優しさのある穏やかな愛情を育て、大切な人との絆を深めるという効果の他にも、包み込むような癒しの力があると言われています。

 

疲れやストレスを和らげて、心のバランスを保ってくれるとされるモルガナイトは、ネガティブな気持ちを解消したいという方や、気持ちを落ち着かせたい方のお守りとしてもおすすめです。

 

婚約指輪にも人気

また、愛情を育み、大切な人との絆を深めてくれる宝石であるとも言われているモルガナイトは、欧米では婚約指輪の宝石としても人気があります。

 

婚約指輪としての人気を博したのは、2002年にベン・アフレックからジェニファー・ロペスに贈られた6.1カラットのピンクダイヤモンドの婚約指輪から。
その優しいピンク色に愛やロマンスを感じた人々が、同じくピンク色のモルガナイトにも注目。ピンクダイヤモンドと比べると手が届きやすいこともあり、モルガナイトの婚約指輪人気が高まったと考えられています。

モルガナイトの選び方

価値の高いモルガナイトには、
● 鮮やかな濃いピンク色で、色ムラがない
● 透明度が高く、傷が少ない
といった特徴があり、このような品質の良いモルガナイトは、主にブラジルやマダガスカルで産出されます。
宝石によっては成分分析で産地が特定できるものもありますが、モルガナイトの特定は現状難しいと言われています。

 

モルガナイト自体は産出量が少ないことから希少ではありますが、比較的手頃な価格で手に入れることができます。
中には、ピンクのカラーをより出すために人工で処理が加えられているものもあるでしょう。

 

ご紹介したような特徴から評価の高いものを選ぶのも良いですが、前述したようにモルガナイトはその多色性も大きな魅力のため、固体差のある輝きの中から感覚的にお気に入りのものを選ぶのもおすすめです。

 

モルガナイトと相性の良い宝石

癒しと愛のパワーを持つモルガナイト。
モルガナイトを他の宝石と組み合わせて身に着けることで、相乗効果でより強いパワーを感じられることもあるでしょう。
その色合いも楽しめる、モルガナイトと相性の良い宝石をいくつかご紹介します。

 

アクアマリン

同じベリルの一種であり、透明感のあるブルーが美しいアクアマリンは、「結婚の石」とも呼ばれています。
モルガナイトとは、恋愛や結婚のお守りにぴったりな組み合わせになるでしょう。

 

クンツァイト

モルガナイトと同様ピンクのカラーが美しいクンツァイトは、特に人間関係での悲しみを浄化してくれると言われています。
持ち主を愛情で包んでくれるモルガナイトと組み合わせることで、心を癒し、自信を与えてくれるでしょう。

 

ペリドット

オリーブグリーンの鮮やかなカラーが特徴のペリドットは、身に着ける人の魅力を高めてくれるとされています。
愛情を豊かにしてくれるモルガナイトとの組み合わせで、深い愛情を持つ魅力的な人へと近づけるでしょう。

 

ムーンストーン

乳白色や淡いグリーンなど、カラーバリエーション豊富なムーンストーンは、その名の通り月のパワーが込められていると言われています。
感情を落ち着かせ穏やかな心へと女性をサポートしてくれる石だとされていたり、恋愛成就のパワーがあるとされているため、モルガナイトと組み合わせることでより深い愛情を持ち、幸せな恋愛や結婚へと導いてくれるかもしれません。

モルガナイトのお手入れ方法

モルガナイトのモース硬度は7.5〜8。擦れに強く、水にも強いため比較的扱いやすい宝石です。
普段のお手入れは、外した時にやわらかい布で拭くだけで大丈夫。皮脂汚れによる曇りが気になる時には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れ、やわらかい歯ブラシなどで丁寧に汚れを落とします。

 

扱いやすいモルガナイトですが、長時間紫外線に当たると褐色に変色する恐れがあります。日常で使用する分には問題はありませんが、直射日光の当たる場所での保管は避けましょう。
また、保管時に他の宝石と触れてしまうと、硬度の低い方に傷がついてしまう場合があります。できるだけ個別に保管できると良いですね。

モルガナイトとプラチナ

そのカラーとの相性からピンクゴールドと合わせられることが多いモルガナイトですが、ピンク×ピンクの組み合わせは可愛すぎて抵抗があるという方には、プラチナのジュエリーがおすすめ
プラチナの深みのある白色と凛とした輝きが、可愛さのなかにも知性と気品を感じさせてくれます。

 

また、プラチナは安定した性質で変色・変質の心配がないため、心を癒すお守りとして日ごろから身に着けたいという方や、婚約指輪として長く大事にしたいという方にも嬉しいですね。
春のあたたかな空気感をイメージさせてくれる淡いピンク色と上品なプラチナを組み合わせたジュエリーは、入社式や入学式などのフォーマルな装いにも似合いそう。明るいピンク色が、顔周りを華やかに演出します。

まとめ

愛のエネルギーで、愛することの大切さを教えてくれるモルガナイト。
可憐なピンク色は身に着けているだけで心を明るくして、幸福を運んできてくれそう。
4月の誕生日など、大切な方への贈り物としても、毎日をより華やかに優しく彩ってくれる日常のお守りとしても、ぜひ日々を彩るジュエリーにモルガナイトを加えてみてはいかがでしょうか?

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
プラチナの価値を伝えるとともに、プラチナ・ジュエリーに関する実用的なアドバイスや専門的な情報を幅広く提供しています。

最近更新された記事

PAGE TOP