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2022.12.19
2023.9.22
絡まったネックレスを解くのはとても大変。
複雑に絡み合ってコブ状になったものはなかなか簡単には解けないため、そのまま放置しているという人もいるのではないでしょうか。
大切なネックレスだからこそ、できることなら自分で絡まりを直したい。
そんな人に知っておいて欲しいスムーズな解き方のコツと、絡まない保管方法を解説していきます。
ネックレスが絡まる原因はチェーン同士が重なったり、交差してできる輪にあります。輪の中にチェーンが入り込んで絡まり、さらにその輪が締まることでコブ状のかたまりが作られていきます。
密度が高い固めのチェーンより、華奢で可動域が広いチェーンが絡まりやすいのはそのため。特に凹凸のあるあずきチェーンは、凹凸にハマることでさらに解きにくくなってしまう傾向にあります。
絡まった時のコツは引っ張らずゆるめること。どうにかして解こうと、コブから延びているチェーンを引っ張るのは逆効果です。
固まりがより締め付けられ、チェーンに傷がついたり切れたりすることがあります。
また、作業する場所選びも大切なポイントです。おすすめはガラステーブル。
ガラステーブルがない場合はなるべく引っ掛かりがない、つるつるした作業台を選びましょう。
コブ状になってなかなか解けないネックレスには、つまようじを2本使って解く方法があります。
素材を傷つける可能性があるため、ピンセットやマチ針を使うのはおすすめしません。
手順とそれぞれのポイントを見ていきましょう。
金具を留めたままでは解きにくいので、金具が留まっている場合は外しておきます。
1本のつまようじでコブを固定しながら、もう1本のつまようじの裏側を使ってコブを軽く押して揺らしていきます。
形が崩れてくるとコブにすき間が生まれるので、そのすき間につまようじの先を差し込み、ゆっくりとすき間を広げていきます。
すき間を広げていくとコブがだんだんと崩れてくるため、全体をゆるめながら細かな絡まりを根気よくほぐしていきます。
1か所だけを広げすぎると別の場所が締まったり、新たなコブができたりするため、全体のバランスをみながらすべてのコブを少しずつゆるめていくのがポイントです。
全体がゆるんで絡まった道筋が見えてきたら、金具の部分を持ちながら道なりにゆっくりと解いていきます。
この時に焦って持ち上げてしまうとさらに絡まってしまうため、テーブルの上に置いたまま、丁寧にチェーンの重なりを外していってください。
つまようじで揺らしてもコブがほぐれない場合には、ベビーパウダーや小麦粉を使うと滑りがよくなり、ほぐれやすくなります。
トレーやクッキングシートの上にネックレスをおいて、結び目のすき間にベビーパウダーを多めになじませましょう。その後はつまようじで行う方法と同様です。
同じような粉でも研磨作用を含む重曹や、油分が含まれるフェイスパウダーの使用はNG。
ただし、ベビーパウダーも解き終わったら水洗いをする必要があるため、水に弱い宝石がついているネックレスには使用するのは避けた方が無難です。
万が一チェーンが解けなかったという場合には、まずは購入したお店に相談してみるのがおすすめ。
購入したお店が近くにない場合、チェーン修理が可能なお店に相談してみてください。
絡み解きは千円から数千円前後で対応してくれるところが多いので、無理せずプロにお任せするのもひとつの手です。
チェーン同士が重なることで絡まりが発生しやすくなるため、身に着けている時と同じ形を保ちながら保管できる方法がベスト。そのためには以下のような保管方法があります。
ジュエリーボックスならネックレス専用の長方形のスペースに、チェーンを延ばした状態で保管します。
他のネックレスと一緒にすると絡まる原因になるので、単独で保管してくだい。
頻繁に使用するネックレスなら、しまいやすく手に取りやすいネックレススタンドもおすすめ。
吊るすだけで重なりができにくく、理想的な形で保管することができます。こちらも他のネックレスと重ねず、単独で保管しましょう。
頻繁に使用しないネックレスなら、チャック付き袋を2つ使った方法が最適です。
まずはひとつ目の袋にトップ部分のみを入れてチェーンは外に出しておきます。
トップの大きさにあわせて袋を折り畳み、折りたたんだ袋に余ったチェーンを巻きつけます。もう1枚のチャック付き袋に、チェーンを巻き付けた袋を入れれば完成。絡まず、コンパクトに収納ができます。
保管する前にはやわらかな布で皮脂や汚れを拭きとり、きれいな状態にしてから保管するようにしましょう。
外出先で外すことが多い人には、トラベルジュエリーケースがあると安心です。
袋型のポーチではなく、ネックレスのチェーンを挟む切り込みや、ネックレスを固定できるマジックテープやフックがある、ネックレス専用のものを選びましょう。
今はインテリアとしても使えるおしゃれなデザインのものがたくさん出ているので、家と外兼用にひとつ持っておくと重宝します。
イライラしがちなネックレスの絡み解きですが、コツをふまえた上で焦らず、根気よくほぐしていくことも大事なポイントです。また、絡まないように正しく保管することは傷を防ぐことにも繋がります。専用の置き場所を用意して、大切なネックレスを長く愛用してくださいね。
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