馬蹄（ホースシュー）モチーフが持つ意味と起源は？ジュエリーの選び方についても解説します

馬蹄モチーフの持つ意味は“幸運”です。馬が生活に欠かせない存在であったヨーロッパでは、蹄鉄は馬の健康を維持するための大切な道具であり、人々の生活を支えてくれる幸運のアイテムとされていました。
ジュエリーで見られる馬蹄モチーフはくぼみを上向きにしたU字が一般的ですが、馬蹄モチーフには下向きのものもあり、くぼみがどちらを向いているかで少しだけその解釈が異なっています。
 

上向きの場合

上向きのモチーフの意味は“幸運を受け止める”。くぼみ部分が降り注ぐ幸運を受け止めて、こぼすことなく溜めていけると考えられています。
 

下向きの場合

くぼみを下向きにした場合は“不運を落とす”という意味になり、厄除けの意味あいが強くなります。また、口が下に向いていることから“幸運が降り注ぐ”ともいわれています。
 

ラッキーセブンも幸運の証

幸運を運ぶといわれる理由には、蹄鉄を打ち付ける釘の数が7本であったことも関係しています。ラッキーセブンはジュエリーのデザインにも反映され、7つの宝石をあしらった馬蹄モチーフジュエリーは幸運のお守りとされています。

蹄鉄が誕生した時代は定かではありませんが、馬と人との関係は古く、10世紀頃には既に使用されていたという文献が残っています。
古代ヨーロッパのケルト民族の神話にも馬が頻繁に登場していました。神話の中で繰り広げられた人間と神との戦いにおいて、鉄器と騎馬を武器にした人間が勝利を収めたことから、蹄鉄には邪気を払う力があると考えられるようになったといわれています。
特に人と馬との関わりが深いドイツでは、古くから木製ドアに蹄鉄を打ち込んで魔除けとしたり、幸せのおすそ分けとして結婚式のゲストに蹄鉄を配る風習がありました。
イタリアでは権力者の蹄鉄を修理することが大きな収入源となっていたため、幸運と富の象徴とされ、金運アップのお守りとされていた歴史もあります。
 

日本における馬蹄モチーフ

蹄鉄の歴史が浅い日本では幸運のお守りでなく、交通安全のお守りとされていることはご存じでしょうか？
“馬は落馬した人を踏まない”という言い伝えから蹄鉄を車につけ安全を祈願する考えがあり、実際に使用済みの蹄鉄を塗装したものがJRA（日本中央乗馬会）や乗馬クラブで販売されています。

馬蹄モチーフジュエリーは、叶えたい夢や達成したい目標がある人におすすめ。運を引き寄せ、願望成就のためのチャンスを呼び込んでくれます。
トラブル続きでなんとなく上手くいかないという時には、下向きの馬蹄モチーフを選びましょう。自分自身に憑いている邪気や穢れを払い落し、良い運気を呼び込んでくれそうです。

シンプルで洗練されたフォルムが魅力の馬蹄モチーフジュエリー。歴史ある幸運モチーフでありながらもシーンを選ばず使えるので、一生大切にできるジュエリーを選びたいですよね。
では、ジュエリーを選ぶ際にはどのような点に気をつけたらいいのでしょうか？アイテム・素材・デザインごとにポイントを見ていきましょう。
 

アイテム

馬蹄モチーフジュエリーでおすすめなのはネックレスやピアスです。定番のネックレスは人気の形だけあって種類が豊富。U字のフォルムやデザインもバリエーション豊かなので、あなたが理想とするジュエリーが見つかりそう。
ピアスもバリエーション豊富な上に下向きデザインも多いので、厄除けのお守りとして身に着けたい人はピアスから選ぶのがおすすめです。
 

素材

気品漂う馬蹄モチーフジュエリーに選びたいのは、上質感のあるプラチナ素材です。深みのある白色がしなやかなU字ラインを際立たせて、大人の女性にふさわしい高級感と重厚感を与えてくれます。変色に強いプラチナはまさに一生もののジュエリー。落ち着いた輝きはダイヤモンドとも相性抜群で、プラチナの輝きと相まって高級感を演出してくれます。
 

デザイン

ダイヤモンドを取り入れたデザインなら、アーム全体に並んだものが人気です。また、くぼみ部分に一粒ダイヤモンドをあしらったデザインを選べば、華やかでラグジュアリーな雰囲気を演出します。
デイリーに身に着けるなら、癖のないストレートなアームデザインがおすすめ。
個性をプラスしたい人は、アームにひねりを加えたデザインや、片側にのみダイヤモンドがついたアシンメトリーなデザインを選ぶといいですね。
誕生石をあしらったものは個性を出しつつ、可愛さも演出できるデザイン。誕生石は生まれ月の人を守護する力があるとされているため、お守りとしての力を高めたい人にも最適です。

馬と人との深い繋がりから、古くからラッキーアイテムとして取り入れられてきた馬蹄モチーフ。幸運を運んでくれるのはもちろん、力強くしなやかに駆ける馬をイメージさせる馬蹄のモチーフは、パワフルに前に進む勇気も与えてくれそうです。
馬と人との関係のように、日常になくてはならない存在となるような、自分だけの特別な馬蹄モチーフジュエリーを見つけてくださいね。