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2020.12.24
2023.8.25
いつも何気なくつけている結婚指輪や婚約指輪。左手の薬指に着けるのが一般的ですが、実はその指につけることが定着したのは、古代ローマ時代。
今回は結婚指輪と婚約指輪のつけ方や、その由来などをご紹介していきます。
今は男性も女性も、結婚指輪は左手の薬指につけるのが一般的です。
つけはじめる時期は特に決まりはないため、結婚式で指輪の交換をした時からつけているという人もいれば、入籍をしたその日からつけているという人もいます。
当たり前のようにつけている左手薬指ですが、実はその起源は古代ローマにまでさかのぼります。既に女性に指輪を贈る習慣があったという古代ローマでは、古代ギリシャの時代から、左手の薬指には心臓に繋がる太い血管があると考えられていました。
その当時心臓というのはただの臓器ではなく、感情を司る場所とされていたため、ハートへと繋がる指に約束の証となる指輪をつけることで、「相手の心を繋ぐ」という意味が込められていたそうです。
また、中指と小指に守られている左手の薬指は、傷をつけたり失くしたりすることが少ない指だからという説もあります。確かに、利き手ではない人にとって、一番傷がつきにくい指ではあるかもしれません。
婚約指輪も結婚指輪と同様、左手の薬指につけるのが一般的です。以前は婚約指輪は婚約期間中のみで、結婚指輪をつけるときには外すのが普通でした。今は結婚指輪と重ね付けできるデザインも多く、結婚後も結婚指輪と一緒に左手薬指につけているという人も多いですね。
結婚式で婚約指輪をつけておきたいという場合、困るのは結婚指輪の交換です。右手にしておくという方法もありますが、グローブをしたい場合には引っ掛かりが気になりますよね。また、左手と右手でサイズが違うため、右手だと入らないという人も多いはず。
その場合におすすめなのはエンゲージカバーセレモニー。
結婚指輪の交換が終わったら、結婚指輪をつけた左手薬指に婚約指輪を重ねつけする演出です。「永遠の愛を誓う」結婚指輪の上から、新郎の手によって婚約指輪を重ね付けすることで「永遠の愛にふたをする」というロマンティックな意味があります。結婚式でも婚約指輪の出番を作りたい!婚約指輪をお披露目したい!というふたりにぴったりの演出です。
日本では一般的な左手薬指の指輪ですが、外国の中にはそれ以外の指につけるという国もあります。
アメリカ、イギリス、フランスやイタリアでは日本と同じ左手薬指につけるのが一般的。ドイツやオーストリアでは、結婚指輪は右手薬指に、左手薬指に婚約指輪をつけるのが既婚の証とされているそうです。インドでは結婚指輪を手だけでなく、両足の人差し指にもつける風習があるという地域も残っています。
また、イスラム教では左手は不浄とされていて、婚約指輪も結婚指輪も右手につけるのが一般的です。このように国だけでなく、宗派によってもつけ方が変わってきます。
結婚指輪と婚約指輪をつける指や、その由来をご紹介しました。
今から約3000年以上も前に生きていた人々も、愛する人との絆をつなぐために指輪に意味を込めようとしていたのだと考えると、とてもロマンティックですよね。
なりたい未来を想像しながら、おふたりにぴったりな指輪を探してください。
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